No.30   特別編:熱血インタビュー
まちの駅うすきの仕掛人・・・河井さんのインタビュー


 

河井 達志(かわい たつし)さん
鹿児島の熱血まちづくラー
宇宿商店街振興組合の代表です


河井さんに見つめられると、体が硬直しそう・・・なくらい、
目ヂカラがあります。

今回は、九州担当の山口さんの取材です。


自立出来る施設に。
その為には
お客さんの話に
耳を傾けたい。

 「まちの駅宇宿」は5年間、中心市街地活性化の一環で、「空き店舗対策事業」の助成が受けられるけど、その間にどれだけ自立出来る体制をつくれるかが勝負です。
 案内人の彼女達にとっても難しいチャレンジだと思う。もともと主婦という立場から今度は企画マンと接客をやらなければならない訳で、慣れないうちには本当に大変だと思う。接客については、商工会議所とか市の力を借りてトレーニングをして、お茶やコーヒーの入れ方など接客のレベルがとても向上している。 企画については、お客さんから情報を集めることが大事だと思っているので、月に一回か二回は皆でミーティングをして、情報収集をスタートしています。
  気付いたと思うけど、玄米を売っていたでしょ。普通に買うと5キロ、10キロだけど、お年寄りには重たいので、1キロ毎に売っています。精米して糠付で売っている。お客様が喜ぶことに付けば本当に単純なことなんだけどね。 次は地域の人の溜まり場、サークルや部がまちの駅に事務局を置いて活動してくれるような仕組みを皆で考えています。

交流拠点の
火付け役として
敬老会の
事務局になってみる。

 その一つとして、敬老会の事務局をまちの駅で受けましょうという話をしています。実験的に一つの町内会の事務局を担当する。おじいちゃん、おばあちゃんの会費が年幾らと決まっているだろうから、それを徴収したり、事務連絡をしたり、ちょっと旅行に行くときには色々な段取りをやろうかと考えています。当然、そうなるとおじいちゃん、おばあちゃんが「まちの駅」に寄ってくるわけで、そうすると「まちの駅」でのお茶のみ話が盛んになって、そっからまた新しい展開が出てくることを期待しているのです。「まちの駅」の一つの目的である人と人との交流拠点であるという部分がバージョンアップしていくと思います。おじいちゃん、おばあちゃんの話の中で「私はこれをしてきた」「私はこれを今している」という話が出てくれば、その情報を今度は地域に帰す。つまり、子供や一般の方々を対象に教室を開くなどすれば活性化されると思います。また、それを有機的に組んでくれることを「まちの駅」の現場に期待しているし、ミーティングで話をしているからきっかけさえできれば進むと思います。
 もう一つ、町内の回覧板に「まちの駅」インフォメーションを入れたいと思っている。回覧板に名前が出てくることで、「なんだろう?」と興味を持ってくれるだろうと考えた。徐々に回覧板の中味もまちの駅で作れるようになればと思うよ。

土地と地域は
子供達からの借り物。
親から貰ったと
考えないこと。


――話を伺っていると儲けるということよりも、地域に対する思い入れの強さを感じるのですが、それは自分なりに解釈してどういうことでしょうか?

 単純明快に答えさせてもらうと「土地」「地域」は親から譲り受けたものではなくて、子供達から借りているという考え方をすれば、良くして帰してあげるというのが当たり前になる。しかも、経済的な話をすると経済基盤が良くなければ、その土地で食べていけないし、子どもにも返せない。そのためにも精神的バックボーンとして、地域に食べさせてもらっているという感覚を持っている・・ということかな。

――子供から借りているというフレーズは初めて聴いたフレーズです。

 どうせ貰ったものだからという発想と、子供から借りたものを何とかしなくてはという発想ではまるっきり行動が違ってくると思うよ。

――商店街の人たちにその台詞ではっぱを掛けたりもしているんですか?

 いつも言っていますが、勉強不足の人も多いですね。僕は自分で稼いだ金を自分に投資することが当たり前のことだと思う。ふんだんに自己投資をすれば、ふんだんに何かが得られる。遊びも必要だしね。この遊びをこれ以上続けると後から大変なことになるな・・とかいう自制心を働かせていく事もその経験の中から生まれて来ると思います。

――河井さんは今までの仕事の中で宇宿を離れて仕事をしていたことはありますか?

 それはある。サラリーマンもやっていた時期もありました。

――その時代に気付いたことなどありますか?

 やっぱりあるかな。人間、転機と呼べる時は少なからずあるよね。色々な経験を重ねる中で、師匠と呼びたい人が4人ぐらいいますね。

まちの駅の運営は
基本的に
楽しくないといけない。

――今後、大口市や笠沙なども参加する(平成15年度に実験予定)とまちの駅のあり方が随分と変わるかもしれませんね?

 そうですね。

――学生をまちの駅の企画・運営に参加させるのも一つのヒントかもしれません。

 今、国際大学の生徒が「まちの駅」に出入りしているので、これから少し、有機的に情報を交換し彼らの友達と連携して、何かができると面白いと思っています。 何をするにしても、基本的には楽しくないとダメ。楽しさを如何に作るかであって、上司から言われたからという義務感で動いてしまったり、逆に金にしなければというプレッシャーがあるのも、パターンに制約ができてしまったりすると考えてます。

――案内人の方々へのインタビューでは、皆さん最初は「店番」くらいのつもりできたので、戸惑ったと話していました。だけど、パソコン教室でお年よりの方などが沢山来て、それをきっかけに友達の輪が広がっていて、色々なヒントを教えられると言ってました。

 ようやく「まちの駅」が出来て一年経過し、歯車がかみ合ってきた感じがします。これとこれがこう重なるとこれが出来るかもしれないなってイメージ出来るようになってきたと考えます。案内人の人達にもっと自分の能力を信じて頑張って欲しい思っています。

「まちの駅」は
地域の自尊心を
醸し出す可能性がある

――「まちの駅」の可能性をどんな部分に感じますか?

 近隣住民の参加を得て運営する地域づくりの拠点の看板として有効性が高いと感じます。一民間人が地域の活性化と頑張っても「どうせ自分の儲けのことを考えているんだろう」という目で見られて、ましてや住民が手伝ってくれるなんてことは少ないしね。だけど「まちの駅」は公共・公益的な場所として、地域の自尊心を醸し出す可能性を持っている気がします。それに「まちの駅」という名前を見ると「僕らはまちに住んでいるんだなぁ」という気持ちを持たせる意味において大事なのかなという気がします。

感覚も大事。
でもデータも大事

 商店街のメンバーに数字を見せる事は重要なことだと思う。「感覚は感覚に過ぎない。裏づけはデータ」だと思うからです。データと照らし合わせて自分の感覚が正しいかどうか分かってくる。片方だけではなく、両方から物事を考えたり、話を聞いたりすることが大事だと思います。地域の人に親しみを感じさせていくために、データも含め、まちに関するデータは、「まちの駅」に行くと見れるということにしたいと思っています。組合員のためのまちの駅だし、地域の為のまちの駅なんだから。
 とにかく、いろいろと面白いことをして行きます。みんな、「まちの駅って何?」って言うけど、それは皆でつくるものだと思っていますので!!

――今日はありがとうございました。今後の発展を期待しています。

管理人から一言
 河井さん、本当にどうもありがとうございました!
 とにかくいつでもフル回転、そして何より目ヂカラが尋常でないお方です。
 「私のところでもつくるぞ!」とおっしゃって数年。こんな元気なまちの駅の活動が行われていたとは・・・。スバラシイです!
 今後ともよろしくおねがいいたします☆

 


 

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